光合成を活用して糖や脂質を作ることができる微生物がいます。その微生物を利用して脂質をロケット燃料に変えることができます。
月面カプセルの内側では、植物が光合成で二酸化炭素を酸素に変え、食料を作ります。私たちは食料を食べて排泄物(有機物)をだしますが、微生物はその排泄物(有機物)を植物の栄養に変えること出来ます。また、水の浄化も微生物の力で可能です。
小さな重力や土の養分が不足した環境でも育つ植物を開発することで、宇宙で農業をすることができます。植物が育つことで「土」がつくられ、土に微生物が住むことで、植物の成長を手助けすることもできます。宇宙への移住や旅行でも、地消地産・自給自足です。
朝のトイレで糞便サンプルを自動採取し、歯磨きで唾液サンプルを採取します。ただちに腸内細菌・唾液中免疫物質(抗体など)の測定によりその日の体調が判断され、体調に合わせた最適の食事が携帯端末に提案されます。
オンデマンドで必要な遺伝子を導入する技術を活用し、「昼間は光合成でエネルギーを蓄え、夜間は蓄えたエネルギーを使って発光タンパク質を光らせる微生物」を作ります。電気エネルギーを使わない微生物電灯が街を明るくします。
酵素の能力を使って病気のリスクをおうちで簡単に調べられる唾液などを垂らすだけで、チップに並んだ多数の酵素が反応を起こして、体のどこが悪くなりそうなのか、すぐに目に見えるようになります。
食事の嗜好性に関わる脳のメカニズムが解明されることで、好き嫌いがなくなり、健康に良い食品(トマト、ピーマンなど)を愉しんで食べられるようになります。
唾液に含まれるウイルスを集める特殊な歯磨き粉があります。その歯磨き粉に鏡から光を当てると、ウイルスが多く含まれている場合にはキラキラと光り、アラートが出ます。これにより、ウイルスが増えて体調が悪くなり家族にうつしてしまう前に、ウイルスに感染しているリスクを知ることができます。
スーパー分析機に手のひらをかざすだけで、皮膚の細胞や汗に含まれる物質を瞬時に分析し、栄養状態、疾患リスク、こころの健康状態などを知ることができます。さらに、一人一人に合わせた健康維持に必要な活動や食事メニューも提案してくれます。
摘んできたキノコや山菜を放り込むと、毒は分解され、飲食用の薬用成分が抽出されたサプリが出てきます。
朝一番のトイレで、その日の健康状態は勿論、摂取すべき食べ物の種類、元気度や頭のさえなどの情報が得られます。適切な予防薬・サプリも調合してくれます。
料理の味をセンサーが検知、調味してくれるおかげで、素人でも一流料理人の味付けに!
空気清浄機内にストックされた香りのもとになる物質から、その日の気候や体調、予定に合わせた香りが調合されて漂ってきます。
イネや野菜、牛や豚にワクチンを作らせれば、日々の食事で病気を予防できます。ワクチンが直接腸に届くので、注射ではできない免疫が得られることも期待できます。
たくさんの微生物のはたらきを理解することで、生活する様々な場所から出た排水を無駄なくきれいにすることができます。浄化された排水は植物が育つための水や肥料として使われます。
ホタルなどの発光生物はルシフェラーゼという酵素を使って光っています。この酵素をうまく利用して衣服の繊維に取り込んだ、キラキラ光る服を来れば、気分も高揚すること間違いなし!
嗅覚や味覚の受容体に作用する分子からできているキューブ状のお料理が提供されます。時間の経過とともに複雑ににおいや味の感じ方が変わり、さまざまな種類の高級料理を味わうことができます。
3Dプリンタで生産されたお寿司を味わえる料理店です。お好みの味・香り・食感・デザイン性をもつお寿司を楽しむことができます。
手を情報読み取り機にかざすことで遺伝情報を読み取ります。そのデータから、個人の身体の状態に適した、おいしく健康を維持することができる食事が提供されます。
欲しいものを書くと、それを作るための代謝が組み合わさり、空気中の二酸化炭素と太陽エネルギーを用いて作られたものが出てくる。合成生物学の最終形態です。
小麦や米の原料から、お望みのフレーバーをつくる酵素を使って、オーダーメイドで自分の好きな食感や味を持ったパンやおにぎりを店頭で注文して、食べられるようになります。
匂い分子や匂いを感じるメカニズムの研究が進み、人々の心に影響を与える分子を効率よく届けることができるようになります。例えば映画館で綺麗な花束を見るとき、同時に香りを嗅ぐことで、幸せな気持ちを鮮明に心に甦らせることができます。
1階は微生物が作るエネルギーステーション。微生物によって車を動かすエネルギー(ガソリンや電気)を作ります。
2階はペット用腸内細菌コーナー。様々な動物用の腸内細菌(プロバイオティクス)やプレバイオティクスを販売。
3階は病院。体調がすぐれないのは腸内細菌の乱れ。お薬は、不足している腸内細菌や特定の腸内細菌を育てるプレバイオティクス。
4階は腸内細菌コーナー。あなたに不足している腸内細菌を計測し、不足している腸内細菌を補充し腸内細菌のエサを購入しましょう。
皮膚のコラーゲンを再生して並べ替える酵素が開発されると、美容室で手軽に肌のお手入れができるようになります。
ウイルスを無力化する物質を体の周りに放出し、感染リスクを大幅に減らします。これにより、免疫力が低下していてもウイルス感染を心配せずに外出できます。インフルエンザやコロナウイルスだけでなく、新しいウイルス感染症が広がっても、そのウイルスを無力化する物質を迅速にデザインできます。
生物間の相互作用に関わる化学物質の研究や生態学の研究が進み、地球上で人間が多くの生物と適切に関わりながら生態系を維持できるようになります。例えば、エビやカニなどの食用生物や農産業害虫なども、生態系を破壊しない形で数を制御できるようになります。
ゲノム編集技術を利用することで、星形やハート形の野菜、よりおいしいと感じる果物、病気に強い穀物などをつくることができるようになります。
植物の根や葉をすみかとして多くの微生物が生きています。微生物のなかには、植物の根での窒素(N)やリン(P)、カリウム(K)などのネラルの吸収を助ける微生物や病原菌から植物を守ってくれる微生物もいます。これらの微生物は植物から光合成産物を受け取り、共生をしています。植物と共生する微生物たちの働きを活用することで、肥料や農薬の使用を減らして作物をそだてることができます。
それぞれの果実が含んでいるミネラルや機能性成分の種類や量を、目で見て声として音で聞くことで、品質を推測することができます。栄養価が高く食べごろの果実を、手間をかけずに選んで収穫することができます。
土壌を放り込むと、気候風土に適した栽培作物を提案してくれる。発生しやすい病害に対応した農薬や肥料もその場で合成されてきます。
色々な疾病と腸内細菌との関係が明らかになってきています。体調が悪い時は、腸内環境が乱れているからかも知れません。簡便に腸内環境をチェックできるようになり、腸内微生物叢の乱れも素早くキャッチ。不足している腸内細菌を得ることで腸内環境も良くなり、腸内細菌が関わるとされる内科・精神科が要らなくなることでしょう。普段の腸内環境のメンテナンスはデパート「Microbiome」で。
スマートウオッチなどのデバイスに体内の栄養状況が刻々と表示され、摂取カロリー、不足気味の栄養素、摂りすぎの栄養素を知ることができます。現状に応じて自分が食べるべきものが分かるので、食により心身の状態を良好に保つことができます。
植物・動物・微生物など自然界のあらゆる生物に含まれる化学物質を自動で分離・分析できる装置です。
一部の海洋生物は、空気や海水といった身近なものを使って効率的に素材を作る能力を持っています。この能力を活用することで、空気や海水などの自然素材から、化学反応よりも環境に優しい天然素材を作ることができます。これにより、石油由来のプラスチックで作られていた身の回りの物も、すべて天然素材で作られるようになります。
二酸化炭素と水から光合成をして育つ植物を材料にして、私たちの生活に必要な衣服、燃料、バイオプラスチック製品などのさまざまな道具をつくることができます。木材だけではなく、海にたくさんある食べられない海藻も材料として使えます。
細胞分化や増殖の分子メカニズムが明らかになり、細胞培養技術で動物の組織を再生できるようになります。霜降り肉や魚の切り身など、複雑な構造を持つ美味しい肉が工場で生産されます。
炭酸ガスを固定化して有機化合物を生産する酵素を効率化することで、大気中のCO2を減らしながら石油の代替物質を生産できるようになります。カーボンニュートラルな社会に向けたリサイクル技術です。
酵素を加えることによって廃棄物を分解し、その分解物はバイオプラスチックや繊維の材料として再利用されます。